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hiniesta2009

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進次

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別冊 詩集『死の床より』

死の床より画像_convert_20120227095214

句集 『進次』 喜田進次  ご注文はここをClic!

茄子というとほき世の紺漬けてあり  進次

喜田進次は五十五年をかけて「喜田進次」を脱ごうとしていた。
脱皮する痛みが言葉になった。
本書はついに此岸から飛び立った
進次の羽化直前の連続カットである。
                            ――今井聖 帯文より――

置き去られた646句と

55の詩篇

2012年2月14日発行
金雀枝舎刊
編者 秦 鈴絵
装幀 経真珠美
ISBN978-4-904771-03-7 C0092


真白い矮鶏のつもりで歩いてゆくと、
ほんとうにさびしいものである。
拾った金をまた落としたのである。
雨が続いて、空腹のままである。

これは地獄である。

完全に猫である。
       喜田進次

                               ―本文より―



テーマ : 俳句
ジャンル : 小説・文学

遊戯の家

カバー

句集 『遊戯の家』 金原まさ子  ご注文はここをClic!

ペルセポネは、黄泉の国の王にさらわれ冥界の花嫁になる。
彼女の里帰りのときが地上の春。
「遊戯の家」はペルセポネの悔悟と歓喜の告白である。
                             ――今井聖 帯文より――

99歳の不良少女の第三句集!


2010年10月12日発行
金雀枝舎刊
装幀 経真珠美
ISBN978-4-904771-02-0 C0092

焼却炉より鱶のかたちが立ち上る

夕顔はヨハネに抱かれたいのだな

あれは三鬼星バスタブ溢れだす

寝てからも守宮の足のよく見える

梅咲いて腐乱はじまる遊戯の家

                                  ―自選十句より―

アングル

9784904771013_convert_20100127124725.jpg

句集『アングル』 小久保佳世子 ご注文はここをClic!

「絶望」というアングルと、色や形や意味から問い返される
「まっさらな眼」というアングル。
二つのアングルを提示することで、この句集は絶望からの再生を志している。
                              
                           ―今井 聖 「序文」より―

2010年1月29日発行
金雀枝舎刊
序文 今井 聖
装幀 経真珠美
1500円+税
ISBN9784904771013

涅槃図へ地下のA6出口より

謝る木万歳する木大黄砂

毛皮着て東京タワーより寂し

月揺れて川揺れて人躍るなり

「綿虫」と二十%の声量で
              ―自選十句より―


赤き毛皮

赤き毛皮縮小

金雀枝舎の第一弾!

句集『赤き毛皮』 柴田千晶 ご注文はここをClic!

まったく新しい情趣は、その時代とぶつかり合い、
軋むほどの抵抗を生じさせて火花を上げながら騒然と現れる。
「私の作品に対するあなたの違和感は何なのか」
と僕らは柴田千晶に問われている。
                              
                           ―今井 聖 「序文」より―

2009年9月20日発行
金雀枝舎刊
序文 今井 聖
装幀 経真珠美
1500円+税
ISBN978-4-904771-00-6

夜の梅鋏のごとくひらく足

春の闇バケツ一杯鶏の首

まくなぎに顔消されゆく帰郷かな

迎火の煙の先に戦車かな

全人類を罵倒し赤き毛皮行く
              ―自選十句より―




セラフィタ氏

セラフィタ氏

詩集『セラフィタ氏』柴田千晶 ご注文はここをClic!

2008年2月28日発行
思潮社刊
装幀 思潮社装幀室 挿画 経真須美
定価 2400円+税

第40回横浜詩人会賞受賞!

派遣OL、東京漂流
本当ニシタイコトハ、コンナコトダッタノダロウカ
セラフィタと名乗る男と、私の
妄想の都市に上る
欲情の月

藤原龍一郎の短歌と交錯しつつ紡ぎだす派遣OLの愛と性の不条理

風変わりな詩集です。
詩の中に藤原龍一郎さんの短歌が楔のように打ち込まれています。


――赤いロープを四本買いました。
深夜、男の携帯電話にメールを打つ
と、四本の赤いロープは私の身体をするすると離れ
冬の夜空を翔び渡り
別の場所で眠っている男の身体を
一瞬にして縛り上げてしまう
まるで自動梱包機のように
素早く完璧に美しく 
                      ―「情事」部分―



空室

空室

詩集『空室 1991-2000』柴田千晶 ご注文はここをClic!

2000年10月25日発行
ミッドナイト・プレス刊
2000円+税

愛を問う。
「あなたは私の何処からやってきたのか」。
東電OL殺人事件を契機に書き継がれた連作詩篇を再構成した、
世紀末に問う愛の詩集。
                                ―帯文より―

先日もまた円山町を歩き道玄坂地蔵にお参りをしてきました。
映像作品を作るためのロケハンです。
刊行から9年経ちますが、まだいろいろな動きのある不思議な詩集です。


道玄坂地蔵の立つ書割のような夕方の路地から
オンボロのリヤカーを引いた母が歩いてくる
昭和四十二年の湘南版の電話帳を山積みにして
道玄坂地蔵を背にローソンの袋を提げた私は
くたびれたバーバリーのコートを着ている
私に気付かず目の前を通り過ぎて行く母よ
あなたはまだ電話帳を配り終えることができずにいるのか
三十九歳の母と
七歳の私が
八百屋で借りたリヤカーを引いて
地図を頼りに最新版の電話帳を配り歩いた
あの油蝉の死骸ばかりが落ちていた夕方の路地は
この書割のような夕方の路地に繋がっていたのだろうか
使用済みコンドームが足もとに散らばっているお堂の前で私は
こに立っていることの意味もわからぬまま
松濤の住宅街の方へリヤカーの尻を振りながら下りて行った母の
後ろ姿を見送る
                             ――「骨なら愛せる」部分――

濾過器

濾過器

詩集『濾過器』柴田千秋
  ラ・メール選書6 ご注文はここをClic!

1989年5月1日
思潮社刊
2060円(本体2000円)

第五回ラ・メール新人賞受賞!
冒険心に満ちた、未知数の成長株を推す。(吉原幸子)
出口のない愛が、彼女を紛れもなく詩人に練りあげている。
恋愛詩のすぐれた書き手の誕生を喜びたい。(新川和江)   
                              ―帯文より―

恋愛詩を書いていた時期。ああ恥ずかしい。


「地下茎」

日が傾いてゆくように
静かに傾いてゆきたい
ゆっくりと
地に落ちて
倒れたところで
そのままなにも望まずに
ただ 眠っていたい

あの日から
降りてはいけない駅を
いくどとなく通過しながら
私の心は
あなたを家まで追いかけていった

すべてを奪えないのなら
すべて欲しくない

あなたと別れて来たあとで
何かを踏みつけてしまったようで 立ち止まる
悲鳴を聞いてしまったようで かがみ込む
地面の下では私の手が
あなたを捉えようとして
するすると伸び続けている
幾重にも 幾重にも
枝分かれを繰り返し

あなたを拒んだままで
このまま傾いてゆきたい

日が落ちた後に
ようやく倒れ込んだ地面の下から
細い叫び声が聞こえてくる

地下に張り巡らされた私の手が
あきらめきれずに
地面を破る


川岸まで

川岸まで

詩集『川岸まで』柴田千秋 ご注文はここをClic!

1987年4月30日発行
紫陽社刊
装幀 著者+板垣光弘 写真 大久保謡子
1200円

出版社から出した初めての詩集です。
柴田千晶の原点です。


「奇形」

小鳥を殺したのは私です。

愛なんかないのに
卵ばかり産みたがる
小鳥を殺したのは私です
孵るはずないのに
卵を暖める
小鳥は殺すより
しかたなかったのです

小鳥を殺したのは
私です。
白い卵が
鳥かごの中いっぱいに
殖えてゆきそうで
恐かったのです。

卵の中から
何かが足りない
鳥ばかりが産まれて
足りないものを
捜し歩き出しそうで
恐かったのです。

小鳥を殺したのは
私です
どんどん殺さなければ
あなたに追い着かれて
しまいます
果てしなく失い続けなければ

私の卵が孵ります。

物語

物語

詩集『物語』柴田千秋

1982年2月26日発行
私家版
非売品
装幀 柴田千秋 写真 大久保謡子

私の手製本第二詩集です。
蒲田でOLをしていた頃、半ドンの土曜日、日本工学院の印刷工房に通い制作しました。
短詩が25篇収録されています。
19歳から21歳までの詩篇です。

「物語」

不眠の淵で
雪は降る

赤錆びた
機械の霊山を
埋めるために

横たわって物語が始まる

輪郭

輪郭

詩集『輪郭』柴田千秋

1981年2月14日発行
発行所 日本工学院専門学校印刷実習室
非売品
装幀 柴田千秋 写真 大久保謡子

私の卒業制作です。
活版印刷工房で活字を拾い、組版し、印刷し、製本まですべて自力です。
18歳から19歳までの詩が収録されています。ああ恥ずかしい。

「錯乱」

詩の中で 人殺しをしました 自殺もしてしまいました
幾度となく 別れをくり返してみせました たった一人と
たった 二人 と

詩の中で ガラスを割りました 血がしたたる 手首に 
キスを しました ガラスの 破片は 手首を 切り落と
したり しなかった し 手の筋を 切ったりすることも
ありませんでした
だから私は 安心して ガラスを割りました
本当に 高三の あれは 夏 あれは 秋 あれは 冬

私は確かに割りました 確かに 血を たくさん 流しました
確かに 赤い 色を していました 確かに 鮮烈 でした

だから 革命は 成立 したのです
あの夏に 秋に 冬 に



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